テクニカル分析の基本といわれる「移動平均線」。相場のトレンドが一目でわかるメリットがあるものの、使いこなせている投資家は少数であり、計算方法が単純なベーシックな指標故、軽く見られがちでありました。本書は移動平均線を6つのポジションでわけて分析。上昇と下降トレンドを株価と13週線・26週線のかんたんな組み合わせで判断。まったく新しい分析法で投資の勝率がアップします。 ハードカバーではないので、ちょっとライトな感じがするかもしれませんが、結構な良書だと思います。
デイトレード―マーケットで勝ち続けるための発想術のようにハードカバーでなくてもトレードのバイブルは存在しますしね。では、感想です。
「移動平均線の
新しい読み方」とありますので、気になって読んでみました。まずは移動平均の基本として、計算方法、ゴールデンクロス、デッドクロス、グランビルの法則等が解説してあります。ここまでならネットでタダで手に入る情報と大差ないでしょう。
しかし、この本の真骨頂はここからです。2本の移動平均線を使用して、相場を6つのパターンに分類しています。使用する移動平均線の期間は良く使用されるものです。(日足なら5日と26日、週足なら13週と26週、月足なら12ヶ月と24ヶ月) そして、6つの各々のパターンで日経平均での陽線と陰線の出現確立の統計を出しています。つまり、2つの移動平均線とローソク足の位置がどういった状態の時に上げやすいのか、下げやすいのかが統計的に分かると言うことです。このやり方は、別に本の題名のように新しくはありません。しかし、移動平均線をトレンドの方向としか捉えていない人には目から鱗ではないのではないでしょうか?
この本では、日経平均チャートを使用していますが、外国為替のチャートでも統計的な結果は大差ないと思われます。
また、この移動平均線を使用して相場の状況をパターン化する手法は、非常に客観性の強い分析方法で、裁量の余地が無く、誰でも使用できる点が優れています。データさえあれば、誰でも自分が対象としている市場で同じ分析が簡単に出来るのがいいですね。この本にはそれだけではなく、複数時間軸を使用した応用方法も書かれています。
沢山のテクニカル指標や計算をしなくても、移動平均線と言う簡単な指標を使用するだけでも、優れたエッジが得られるんですよねぇ。
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